発言者: Sakananome
発言日: 01/06/23(Sat) 02:37
きんちょさん、こんにちは。このところ忙しくて充分にレスできなくてすみません。
きんちょさんの「のだ」と「んです」は同じだと言う意見よくわかりました。でも私は両者は違うと考えています。きんちょさんは同じだと言う立場で、私は違うと言う立場でこれから「んです」を考えていけばよいのだと思います。もうこれ以上同じか違うかと言う議論は止めたいと思います。
以上のことを踏まえた上で、せっかくきんちょさんが大きな書き込みをしているので簡単なコメントをしたいと思います。
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> ----Sakananomeさん(No.593)------------------>>>> ↓
> ・「のだ」は「のです」「んです」(以下「のです」と「んです」はほぼ同じとし、「んです」に代表させる)に置き換えることができると思います。「のだ」から見た「んです」は同じ物です。でも「んです」のかなりの部分は「のだ」に置き換えることはできないと思います。「のだ」にくらべて「んです」ははるかに多くの働きをもっているからです。「んです」から見れば「のだ」は同じとは言えないと思います。 ↑
> <<<<-------------------Sakananomeさん(No.593)----
> これは、
> 「んです」のカバーする範囲=「のだ」のカバーする範囲+α
> ということを いっていらっしゃるのだと おもいます。ですから、この「α」の部分については、「のだ」の研究でもって「んです」の分析の代用は できないけれども、「α」以外の部分は代用できるということじゃありませんか?
>
はい代用できます。ただ代用できる部分にこだわると「んです」の本当の姿が見えないのでは、代用できない部分に「んです」の本当の姿があるのではないかというのが、私の考えです。
>>
> ● 語学の研究というのは用例採取が基礎になりますから、「カバーする範囲」については かなり客観的な議論が できます。論文になって あらわれているのは、採取された用例をもとにした分析の部分が おもで、基礎になっている用例じたいは すべて あらわれてくるわけでは ありません。しかし これは、「カバーする範囲」について いいかげんに とりあつかっているということではなくて、そこには 議論の前提としての共通認識があるものと かんがえられるから、あえて くわしくは ふれていないのです。
>
この部分ほとんど分かりません。特に「議論の前提としての共通認識がある」と言う部分はわかりません。こんなものがあれば苦労しません。
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> ● これだけ説明すれば、「のだ」(に代表される変異体)の研究が「んです」の研究でもあるのだということは簡単に納得できると わたしなんか おもうのですが、それでも「α」の部分に こだわるのであれば、なにが「α」なのかということを明示することが必要だと おもいます。
>
わたしは「んです」と「のだ」を比べているのではありませんので、このようなことに興味ありません。これは「のだ」から出発しているきんちょさんの仕事でしょう。私が興味あるのは「んです」の働きです。
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> ● たとえば、
> 「どこに行くんですか(問いかけ)」と言えても
> 「どこに行くのだか」とは言えない
> と いうことが、この「α」に かかわることなのかと いえば、それは ちがいます。「んです」も「のだ」も活用する単位なのであって、その活用のしかたが、おなじではないと いうことです。
> これは、
> 「うみに いくだろう」と いえても、
> 「うみに いきますだろう」とは いえない>
> という事実をもって、「いく」と「いきます」は ちがうと主張するようなもので、とりたてて「んです」と「のだ」の活用の しかた以上の ちがいを説明したことには ならないのです。ここに かかれたこと自体は、単に「のです/んです」の疑問形は「のですか/んですか」だけれども、「のだ/んだ」の疑問形は「のか/の↑」であるという了解が ひとこと あれば解決することでしょう。そして、この「了解」は、一例をあげれば「きれいです」と「きれいだ」についての同様の「了解」と おなじ類型をしめしているのですから、なにも非合理なところは ありません。
>
これはきんちょさんの誤解でしょう。私のポイントは「のだ」には疑問形がないことです。これは「んです」と「のだ」の大きなちがいでしょう。
ただ、きんちょさんは「のだ」の疑問形として、「のか」あるいは「の」を考えているようですが(これは新しい主張ですね)、「のだ」は「んです」と同じだ、「の」と同じだ、「のである」と同じだと、どうして使い方に強い制約のある「のだ」にそれほどこだわるのですか。
>
> つまり、このようなことをいくら ならべても、それは、「のだ」の研究をしている ひとたちは とっくに おりこみずみであって、その研究が「んです」の おおきな部分に適用できるということに対する反証には なりません。
> (たとえば、野田春美さんの著作に『「の(だ)」の機能』という本が ありますが、このタイトルに「の(だ)」という かきかたが されていること自体が、ここでSakananomeさんが指摘したことをふまえたうえで、「のだ」「のです」「んだ」「んです」「の」などの形態で実現される表現の「共通」の部分をとりだして分析しているのだと いうことをしめすための工夫だということが わかると おもいます。ちなみに、野田さんは、「のだ」と同等に あつかえる「の」と、そうでない「の」についても論考をだしています。それだけの てつづきをはぶかずに研究しているのです[(No.528)参照]。それでも Sakananomeさんは、あいかわらず、「のだ」の研究は「んです」の研究ではないと主張するみたいですが。
> ● ちなみに、うえの例は、みちで しっている ひとに あったときに、
> 「どこに いくんですか」と たずねるのが自然で、
> 「どこに いきますか」とは いいにくいという事実
> と、その あいてが したしい ともだちだったときにでも、
> 「どこに いくの」と たずねるのが自然で、
> 「どこに いく?」とは いいにくいという事実
> との あいだに同質の関係があるということをしめすのには好例です。>
> つまり、この例ひとつをみても、Sakananomeさんの以下の疑問点には、一定の解答が でているということです。
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> ----Sakananomeさん(No.593)------------------>>>> ↓
> 1 「どこに行くんですか(問いかけ)」と言えても「どこに行くのだか」とは言えない。「どこに行くの」「どこに行くのか」が「のだ」に入るのかどうかはなんとも言えない。 ↑
> <<<<-------------------Sakananomeさん(No.593)----
>
> 「なんともいえない」のではなくて、うえのような例では、はっきりと「対応している」と いえるのです。
>
「のだ」と「の」ははっきりと同じだと言う意見承りました。もしそうであればぜひ「のだ」の研究ではなく「の」の研究をして欲しいと思います。「のだ」は日本語教育には必ずしも必須のものではありませんが、「の」は必ず教えなければならないからです。
>
> しかし、これは より本質的には、音声言語と文字言語の ちがいなのではなく、ダイアローグとモノローグの ちがいなのではないかと おもいます。ダイアローグ(別に2人と かぎる必要は ないのですが)であれば、文字言語であっても、「問いかけ」「確認」「相づち」「驚き」などの用法が あらわれてくるでしょう。また、常体と敬体とでの あらわれかたの ちがいに ついても、さきほどの「どこへ いくんですか。/どこへ いくの?」のように、基本的には対応することが ほとんどだと いえるでしょう。これは、教科書にでてくる敬体の会話で「んです」が つかわれている部分を常体に なおしたときに「の」が必須であるか、すくなくとも自然であると感じられるものが ほとんどであること、反対に、「の↓」「んだ」が つかわれている常体の会話を敬体にしようとすると、「んです」が、「の↑」が つかわれている常体の会話を敬体にしようとすると、「んですか」が必須であるか、すくなくとも自然であると感じられるものが ほとんどであることから わかります。これについても、いままでの投稿で実証してきました。こうした方法で、より おおくのネイティブ・スピーカーをモニターにして調査していけば、はっきりすることだと おもいます。
>
「の」と「んです」が対応する、同じだと言うことであれば、だいぶ話は違います。必ずしも反対ではありません。
▼関連発言
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