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スレッド

└◇7385:
Re[2]:『ないわけにはいかない』と『ないわけにはいけない』 [きんちょ] 06/22 01:10

 └◇7389:Re[3]:『ないわけにはいかない』と『ないわけにはいけない』 みん 06/22


7385● Re[2]:『ないわけにはいかない』と『ないわけにはいけない』[ きんちょ ] 2005 06/22 01:10
 こんにちは。

> まず、『ないわけにはいかない』は「簡単に〜ない道理でない」と
> いう意味があります。

「行かないわけにはいかない」だと「簡単に行かない道理でない」ということになるのでしょうか。しかし

  「簡単に行かない道理でない」

というのは、わたしには きいても よく わからない日本語です。なにか やさしいものを かえって むずかしく説明されたような気もちになるんですが。。

「わけ」が「道理」という意味だというのは なんとなく わかります。

  「行かない(とする)道理は とおらない」

だったら、にたような意味に理解できます。でも、そもそも「行かないわけにはいかない」とはいっても「* 行かない道理にはいかない」とは いわないのだから、「わけ」と「道理」とは なにかが ちがうんですよね。こういうときには「わけ」だけと「道理」だけとを無理に むすびつけずに、

  「わけにはいかない」は「道理が とおらない」という意味だよ

みたいな説明で あいまいに すませておくほうが 問題が すくないんじゃないかなあと おもいます。これなら いいかえが ききそうだし。まあ これでも(  )にいれた「とする」のところをちょっと ごまかしてはいますが、連体修飾で「という」とか「とする」が はずしてもよくなるということは まま ありますから、ゆるしてもらえるんじゃないかと おもいます。


> また、「いかない」は動詞「いく」の否定で不可能また禁止を
> 意味します。(例「そううまくはいかないものだ」)
>
> 従って『ないわけにはいかない』は「〜ないという道理は不可能だ」
> という意味になるでしょう。

「そううまくはいかない」が不可能を意味するのは「うまく」が ついているからで、「そううまくはいかない」が禁止の機能をもつのは「ものだ」が ついているからではありませんか。「そうはいかない」だけなら、ただの否定だと おもいますが。(「めったに そうはいかないよ」ということは「たまには そうなるかもしれない」という意味も ふくんでいますよね。)

それに、「ないわけにはいかない」の「ないわけ」の あとにある「に」は どこにいってしまったのでしょうか。「に」をけさないと、おなじものを比較していることに ならないと おもうんですけど。


> いずれにせよ、『ないわけにはいかない』は「「〜ないという道理は
> ない」「〜するのが道理だ」ということを表します。

それなら、はじめから それだけをいったほうが シンプルで よかったのでは。

つまり、

  「〜ないわけにはいかない」は全体として
          「〜ないという道理はない」
          「〜するのが道理だ」

という意味なんですよね。おそらく それは、「わけにはいかない」が「道理が とおらない」という意味だからなのでしょう。


> 一方、「いけない」は不適切の意味ですね。(例「けんかをしては
> いけないよ」)
>
> 従って『ないわけにはいけない』は「〜ないという道理は不適切だ」
> という意味になりそうです。

たしかに「〜テは いけない」は不適切の意味ですが、だからといって「〜には いけない」が不適切の意味だと かんがえるのは 不適切なのではありませんか。

「に」は どこにいってしまったのでしょうか。


> でも、これでは「〜するのが道理だ」という意味を表すことは
> できないでしょう。

ええ。不適切な推論で適切な結果が えられなかったということは、適切なことです。

ときには、不適切な推論で結果だけは適切なことが ありますが、それに くらべれば 無害でしょう。


> また、「いけない」は可能動詞「いける」の否定です。
> (例「うまくやっていけない」)
>
> 従って、『ないわけにはいけない』は「ないという道理は
> 実行できない」という意味になりそうです。

「には」は どこにいってしまったのでしょうか。

「には」が あるので、わたしには 「そんな意味に なりそうだ」という実感が わきません。


> でも、これでは「〜するのが道理だ」という意味にはなりませんね。

まあ、たしかに結論は そうなるんですけど、「〜ないわけにはいかない」を「〜ないわけにはいけない」と まちがえて おぼえてしまって、そっちのほうが ただしいと おもいこんでいる学習者は、もしかしたら「に」や「には」が ついていることによって そんな意味に なっちゃうのかなと かってに合理化して解釈してしまうかもしれません。


> 以上から、私は『ないわけにはいけない』は使えないと思います。
>
> この考察はいかがでしょうか。

わたしは、最初に「〜ないわけにはいかない」が ただしいと きちんと おしえれば、その 最後の「いかない」を わざわざ可能形に しようと おもう 学習者は いないだろうと おもいます。だから、単に「〜ないわけにはいかない」が あっているんだよと おしえれば、それで 納得してもらえると おもうのですが、いかがでしょうか。

たしかに「〜ないわけにはいかない」は「〜ないことは不可能だ」というようにも いいかえられることがあるし、実際「〜ないという選択は できない」という意味なのだから、そのなかにある「不可能」とか「できない」という意味に ひきずられて可能形にしたほうが よさそうだと おもう学習者が でてくるのでしょう。そういう学習者には、リクツのうえでは

 「わけ」+「に」+「いく」+「ない」=「できない」
  *ただし「ない」ぬきには つかえない

みたいな あわせわざなんだと 説明してやることで理解をえられると おもいます。あえてリクツをとおして分析するのなら、このときの「わけにはいかない」のなかにある「いく」は 「よのなかの ものごとが ある道理のほうへ うごいていく」という意味で、「いかない」は 意志的な選択ではなく「いくことはない」という観察的な態度で みたときの結論的な事実をのべているのでしょう。

http://www.chuwol.com/

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7389● Re[3]:『ないわけにはいかない』と『ないわけにはいけない』[ みん ] 2005 06/22 13:44
早速のご指摘、ありがとうございます。

> 「行かないわけにはいかない」だと「簡単に行かない道理でない」ということになるのでしょうか。しかし
>
>   「簡単に行かない道理でない」
>
> というのは、わたしには きいても よく わからない日本語です。なにか やさしいものを かえって むずかしく説明されたような気もちになるんですが。。

岩波の国語辞典を参考に意味を説明しただけでした。
確かにこう言うとよけいに難しくなりますね。
だからこそ日常では「行かないわけにはいかない」という表現が使われているのでしょう。

> 「わけ」が「道理」という意味だというのは なんとなく わかります。

岩波の国語辞典によれば「わけ」は「道理」という意味になっています。

>
>   「行かない(とする)道理は とおらない」
>
> だったら、にたような意味に理解できます。でも、そもそも「行かないわけにはいかない」とはいっても「* 行かない道理にはいかない」とは いわないのだから、「わけ」と「道理」とは なにかが ちがうんですよね。こういうときには「わけ」だけと「道理」だけとを無理に むすびつけずに、
>
>   「わけにはいかない」は「道理が とおらない」という意味だよ
>
> みたいな説明で あいまいに すませておくほうが 問題が すくないんじゃないかなあと おもいます。これなら いいかえが ききそうだし。まあ これでも(  )にいれた「とする」のところをちょっと ごまかしてはいますが、連体修飾で「という」とか「とする」が はずしてもよくなるということは まま ありますから、ゆるしてもらえるんじゃないかと おもいます。

「道理が とおらない」とすれば、そうしないことははっきり否定されるように感じられますね。
この説明はあいまいではなくて、むしろはっきりしたものだと思います。

話し手は世の中の道理として、そうしないことは通用しないと感じたときに、「ないわけにはいかない」と言いますね。
ここには客観的な判断が伴っています。

これらに従えば、「ないわけにはいかない」は辞書的な説明の「簡単に〜ない道理でない」ではなくて、「〜ないという道理は通用しない」という説明が可能ですね。

>
> > また、「いかない」は動詞「いく」の否定で不可能また禁止を
> > 意味します。(例「そううまくはいかないものだ」)
> >
> > 従って『ないわけにはいかない』は「〜ないという道理は不可能だ」
> > という意味になるでしょう。
>
> 「そううまくはいかない」が不可能を意味するのは「うまく」が ついているからで、「そううまくはいかない」が禁止の機能をもつのは「ものだ」が ついているからではありませんか。「そうはいかない」だけなら、ただの否定だと おもいますが。(「めったに そうはいかないよ」ということは「たまには そうなるかもしれない」という意味も ふくんでいますよね。)
>
> それに、「ないわけにはいかない」の「ないわけ」の あとにある「に」は どこにいってしまったのでしょうか。「に」をけさないと、おなじものを比較していることに ならないと おもうんですけど。

おっしゃる通りです。
構文として不適切なのは承知の上で、あえて「いかない」の意味から考えて比較してみました。

従って、この意味は成立しないことが証明されたと思います。


> > いずれにせよ、『ないわけにはいかない』は「「〜ないという道理は
> > ない」「〜するのが道理だ」ということを表します。
>
> それなら、はじめから それだけをいったほうが シンプルで よかったのでは。
>
> つまり、
>
>   「〜ないわけにはいかない」は全体として
>           「〜ないという道理はない」
>           「〜するのが道理だ」
>
> という意味なんですよね。おそらく それは、「わけにはいかない」が「道理が とおらない」という意味だからなのでしょう。
>
>
> > 一方、「いけない」は不適切の意味ですね。(例「けんかをしては
> > いけないよ」)
> >
> > 従って『ないわけにはいけない』は「〜ないという道理は不適切だ」
> > という意味になりそうです。
>
> たしかに「〜テは いけない」は不適切の意味ですが、だからといって「〜には いけない」が不適切の意味だと かんがえるのは 不適切なのではありませんか。
>
> 「に」は どこにいってしまったのでしょうか。
>
>
> > でも、これでは「〜するのが道理だ」という意味を表すことは
> > できないでしょう。
>
> ええ。不適切な推論で適切な結果が えられなかったということは、適切なことです。
>
> ときには、不適切な推論で結果だけは適切なことが ありますが、それに くらべれば 無害でしょう。
>
>
> > また、「いけない」は可能動詞「いける」の否定です。
> > (例「うまくやっていけない」)
> >
> > 従って、『ないわけにはいけない』は「ないという道理は
> > 実行できない」という意味になりそうです。
>
> 「には」は どこにいってしまったのでしょうか。
>
> 「には」が あるので、わたしには 「そんな意味に なりそうだ」という実感が わきません。

おっしゃる通りです。

これも、構文として不適切なのは承知の上で、あえて「いかない」の意味から考えて比較してみました。
従って、この意味は成立しないことが証明されたと思います。


>
> > でも、これでは「〜するのが道理だ」という意味にはなりませんね。
>
> まあ、たしかに結論は そうなるんですけど、「〜ないわけにはいかない」を「〜ないわけにはいけない」と まちがえて おぼえてしまって、そっちのほうが ただしいと おもいこんでいる学習者は、もしかしたら「に」や「には」が ついていることによって そんな意味に なっちゃうのかなと かってに合理化して解釈してしまうかもしれません。
>
>
> > 以上から、私は『ないわけにはいけない』は使えないと思います。
> >
> > この考察はいかがでしょうか。
>
> わたしは、最初に「〜ないわけにはいかない」が ただしいと きちんと おしえれば、その 最後の「いかない」を わざわざ可能形に しようと おもう 学習者は いないだろうと おもいます。だから、単に「〜ないわけにはいかない」が あっているんだよと おしえれば、それで 納得してもらえると おもうのですが、いかがでしょうか。

私もそう思います。
そして「〜ないわけにはいけない」を使った場合、それを誤用だというべきでしょうね。

> たしかに「〜ないわけにはいかない」は「〜ないことは不可能だ」というようにも いいかえられることがあるし、実際「〜ないという選択は できない」という意味なのだから、そのなかにある「不可能」とか「できない」という意味に ひきずられて可能形にしたほうが よさそうだと おもう学習者が でてくるのでしょう。そういう学習者には、リクツのうえでは
>
>  「わけ」+「に」+「いく」+「ない」=「できない」
>   *ただし「ない」ぬきには つかえない
>
> みたいな あわせわざなんだと 説明してやることで理解をえられると おもいます。あえてリクツをとおして分析するのなら、このときの「わけにはいかない」のなかにある「いく」は 「よのなかの ものごとが ある道理のほうへ うごいていく」という意味で、「いかない」は 意志的な選択ではなく「いくことはない」という観察的な態度で みたときの結論的な事実をのべているのでしょう。

kkさんの質問では、「いかない」が主観、「いけない」が客観というように読み取れました。
これは「いかない」と「いけない」の違いだけで感じたことだと思います。
これは日本語学習者にとっても素朴な疑問となるでしょう。
また「いかない」と「いけない」の違いだけに着目して、「いけない」も適切と感じて使用するネイティブが多い理由を説明できます。
誤用はこういうところから広がると思います。

「うまくいかない」と同様に、ここでは「いかない」は客観の意味を持っています。
おっしゃるように「観察的な態度で みたときの結論的な事実をのべている」のですね。

昨日の私の考察は意味だけに着目したので、日本語学習者には理解しくにいものになりました。
構文や教え方に着目すると、おっしゃるようになると思います。

日本語学習者への説明の仕方の参考になりました。
ありがとうございました。

http://blogs.yahoo.co.jp/mming55

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