2024年7月20日から8月3日開催の「日本語教育の参照枠 × 鳥・虫・魚の目 - 新しいものの見方をインプットしよう! - 」研修のご案内です。
「日本語教育の参照枠」って? 登録日本語教員や認定日本語教育機関への移行の中で、文化庁から全国の教育機関や教師の新たな日本語教育の枠組みになるものとして、2021年10月に「日本語教育の参照枠」が公開されました。 「日本語教育の参照枠」(以下、参照枠)は、ヨーロッパの欧州評議会が欧州での言語教育・学習・評価の枠組みとして発表したヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR:Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)を参考に作成されています。 しかしながら、そもそも「参照枠」、”参照の枠”とはどういうことでしょうか。 Can doやタスク型・課題遂行型への関心が高まっている今、それらの背景にはどのような社会的ニーズがあるのか、もともとどのような時代背景のもと誕生した考え方なのか、一度立ち止まって考えてみませんか? 本研修では、3つの視点から参照枠をそれぞれの教育現場で活かしていく方法を考えます。 - 鳥の目
マクロな視点から俯瞰的に日本語教育を眺めます。 主に参照枠やCEFRの背景を理解し、現場に活かしていくための構造やつながりを捉える目(考え方)を養います。
- 虫の目
現場の実践から、ミクロな視点で日本語教育について考えます。 主にCan doやタスク・コースデザインの関係性について、実践の場から捉えます。
- 魚の目
ミクロとマクロの関係性、社会の動きや現場の動き、他言語での実践例など、流動的な視点を取り入れつつ、日本語教育での実践を捉えなおします。 言語の多様性や共生社会にもつながる、今後の日本語教育において不可欠なテーマについて、皆さんとディスカッションし、考えを深められることを楽しみにしています。
◆受講対象者◆ 現役日本語教師の方から、日本語学習支援者や日本語学校関係者の方、すべての日本語教育関係者にご参加いただけます。 特に下記に当てはまる方にはオススメです! - 参照枠について聞いたことがあるけど、中身がよく分からない
- 文化庁の資料を読んだけど、現場との関係性がイメージできない
- 膨大な情報量に、現場に生かすために何から学べばよいか困っている
- 日本語教育機関で働いていて、参照枠に基づいたコースデザインに頭を抱えている
- 職場での課題遂行型の授業への切り替えに戸惑っている
そもそも「日本語教育の参照枠」ってなに?と疑問をお持ちの方のご参加も歓迎しています。 ◆研修のCan do◆ - 参照枠の背景・全体像・CEFRとの関連性が分かる
- 他者と協働で言語学習・教育・評価をするための共通の視点が得られる
- 自分の現場に合ったタスクやCan doをカスタマイズする考え方が分かる
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